◆ストーリー◆
196×年、木星13番目の新衛星X星の調査に向かった地球連合宇宙局の富士とグレンは、高度な文明を持ちながら、キングギドラの脅威のために地中での生活を強いられているX星人と出会う。彼らは癌の特効薬と引き換えに、キングギドラ撃退のためにゴジラとラドンを借りたいと申し出る。交渉は成立し、X星にゴジラとラドンは運ばれるが―。
監督:本多猪四郎
脚本:関沢新一
特技監督:円谷英二
音楽:伊福部昭
製作:田中友幸
出演者:宝田明 ニック・アダムス(声:納谷悟朗) 他
あの「怪獣大戦争のマーチ」を聞くだけで胸が高ぶるのはどうしてなのだろう・・・?それは、海外のオーケストラにも劣らぬ、あのダイナミックな伊福部昭氏が織りなす音楽だからだろうか・・・。
特撮監督の円谷英二氏が、「自分が担当した特撮の中で、一番は『怪獣大戦争』だ。」的な事を言っていたらしく、このたび鑑賞することとなった。
ゴジラシリーズで この映画だけ観た事がなく、また久しぶりにアナログ特撮を観たからか、とてもワクワクしました。なんか、今の映画にはない、アナログ感があってよかったです。
大好きな平成ガメラ3部作も、CGのオンパレード。たしかにCGを使う事によって、よりリアリティーが出せて観客を魅了することができますが、その点、特撮とアニメーションの境界線がウヤムヤになっていると思います。
内容的には面白かったです。東宝特撮映画の二大看板だった「怪獣映画」と「空想科学映画」を見事に調和させていました。あのグレンのキャラがとても良かった。ちょっとハードボイルド感があって・・・。彼女の波川がX星人に殺された時も「彼女が何をした!!」って怒鳴るとこもカッコよかった。
で、特撮の方も結構良かった。前作(『三大怪獣 地球最大の決戦』)から大きく進歩したな~って思いました。
観ていて「おぉ!」って思ったのが、X星人の円盤が湖から出現する部分と、X星人によって操られたゴジラとラドンが町を破壊していく部分。前者は、ドライアイスを使用し、円盤をピアノ線で吊るして撮影したらしいです。円盤の出方がスムーズというか、なめらかと言うか、とにかく良かったです。後者は、ラドンが突風を起こして家の瓦が吹き飛んだりするシーン、あと、ゴジラから撤退していく自衛隊達の合成シーンがよく出来ていました。
昭和のアナログ特撮を堪能したいのであれば、この映画が一番かなと思いました。
そういえば、今回登場するニック・アダムス演じるグレンの吹き替えを担当したのが、「ルパン三世」の銭形警部で有名な納谷悟朗氏です。1stの若い銭形みたした。
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