◆ストーリー◆
時は戦国時代、本能寺の変により織田信長が家臣・明智光秀に殺害され、その仇を打った豊臣秀吉が天下統一をなし得た頃の日本。時の権力者は変わっても、民衆の苦しみは変わらなかった。そんな頃、奪った金銀財宝を民衆に分け与える義賊・石川五右衛門が脚光を浴びていた。
深夜、五右衛門はある屋敷の蔵に忍び寄り、一つの南蛮の箱を盗みだすが、捨ててしまう。その箱には、なんと豊臣秀吉と明智光秀との密書の隠し場所を示す地図が入っており―。
監督:紀里谷和明
脚本:紀里谷和明、瀧田哲郎
プロデューサー:一瀬隆重、紀里谷和明
キャスト:江口洋介、大沢たかお 他
監督は、なんと映画『CASSHERN』で有名な紀里谷和明氏!ちなみに、明智光秀も紀里谷監督が演じたらしい・・・。そして主人公・石川五右衛門役には江口洋介氏
この監督の作品は、やっぱり凄い!CG技術もそうなんですが、物語の内容が濃い!思わず、「そう来たか!」って言ってしまうくらい・・・、いい意味で期待を裏切ってくれます。
しかし、才蔵の最期が悲しすぎる・・・。石田三成の命令で秀吉の船を襲ったのに、裏切られて民衆の前で子供と処刑にされて・・・。最後の、五右衛門を守るために「俺が石川五右衛門だ!」的な事を叫んで殺される部分がヤバい・・・!やっぱり、敵になっても友情(?)は大切だなって思わされました。
終盤の関ヶ原の合戦の部分で、五右衛門が鎧着て乱入して、「徳川家康を殺すのかな?」って思ってたら、扇子で家康を叩いて「皆が幸せに暮らせるようにすると誓え!」って言うんです。もう、このシーンに驚き!スゲーよ、この人!!
しかも、この部分で五右衛門は、家康の部下になった元・五右衛門の仲間だった佐助に刺されるんです!佐助の方は、元主人だった五右衛門の事は忘れていて、「家康様を殺そうとした男を討ち取ったぞぉ!俺に褒美をくれぇ!!」って言います。それに対して、刺された五右衛門は無言で立ち去ります。この対比的に描かれている2人が、すごく〝何か大切なもの〟を表現しているように思えてなりません。
長々とまとまりのない文章を書きましたが、この映画はそれほど凄いってことです。しかも、時代劇っぽい映画なのに、歴史にとらわれてないっていうのが面白かったです。こういう、凄い発想のできる映像作家が増えていけば良いなと思いました。
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